ダルい日々が1-2ヶ月続く

一年に一回か二回程度、ダルさが1-2ヶ月間続くことがあって、今まさにそれ。年々期間が長くなってる気がする。今回は旅行に行って帰ってきたら長引く風邪を引いてしまい、そこからもうよくわからない。天候も温度の乱高下を繰り返してるし、他者のせいにしたいところだ。無理になんかしようとすると疲れるんだけど、こういう時に友人たちの進捗が目に入って焦ってしまい、今なにが出来るわけでもないのに余計に疲れる。体調悪くなるまえに色々片付けとくんだったなー。

「政治は結果がすべて」なわきゃない

昨日、ネットで同時配信されてたNHKの選挙速報を見ていた。開票開始直後に大勢が判明し、各党へのインタビューが始まったのだが、そこで3人の政治家が「政治は結果がすべて」と言っていてびっくりした*1

小泉進次郎氏あたりも昔から言ってた気がするこのフレーズ、政治自体の否定に思えて違和感しかない。特に選挙後に言うそれは、政治=選挙であって選挙は結果がすべてという文脈で捉えられるのだが、そんなわけない。完全に公平な選挙制度は代議士制では存在し得ないのだから。

また、政治というのは利害調整なわけで、同じ政策でも適切なプロセスを踏むことが求められる。根回しというやつで、反対者への説得や双方の妥協を経て政策を実現することが求められるのが民主主義国家のはず。だから結果がすべて、というのは政治の否定に思える。

今回、保守派の勝者及び敗者から出たこの言葉、政治家には使い勝手がいいのだろう。勝ったら自己正当化として、負けたら潔く敗北を認める言葉として。でもこんなアホみたいな言葉でカッコつけてプロセスの適切さをないがしろにするのはやめて欲しい。だって結果がすべてならリー・クアンユーの家の子になればいいじゃない……って言いたくなるじゃん。冗談だけど。

*1:3人の政治家というのは、自民党の二階幹事長、希望の党の樽床代表代行、民進党の前原代表だったと思う。保守系の3人だった

新聞Webサイトの政治カテゴリ記事の比較

調べてみたら載せている記事が全然違った。右派と左派で大きく異なり、右派は読売と産経しか調べてないけど、差が大きい一方、左派は比較的報じ方がどの新聞も似ていた。90年代に育った系としては、新聞ってそこまで報じるものに違いがないと思っていたからすごく意外。結果として、現代は90年代と比べるとそれぞれの政治的傾向が、右はさらに右に、左はさらに左になってるという感覚が得られた。もし、それを示した研究とかあったら教えて。普段、紙の新聞を読む習慣はないので、その辺穴があると思う。あと僕は左派です。

読売

http://www.yomiuri.co.jp/politics/
これ調べようと思ったきっかけ、明らかな官製リークの増えた読売。現時点(2017/05/26)で加計学園の記事は非常に少なく3件のみだった。うち1件は民進党の議員も加計学園の計画を支持していた、というもの。
読売の明らかな他社との違いは、森友学園を政治カテゴリで扱っていないことにある。検索かけてみても記事は少ないし、他のカテゴリ中心だし、一番多いのは「関西発」カテゴリで、これって地域面てことだよね。東京本社では記事にしてなかったのかな?て感じ。

産経

http://www.sankei.com/politics/newslist/politics-n1.html
首相擁護が最も目立つ産経。読売と違い、加計学園森友学園とも政治のところで記事多数。というか、記事数としては全社でトップである。擁護の姿勢は目立つが、書かない読売よりも断然マシだと思う。
酷い記事ばかりだと思っていたが、改めて読んでみると事実を丁寧に書いた記事もあった。参考までに件の元事務次官の業績をコンパクトにまとめた記事を置いておく。
【加計学園】異色言動、過去に政権批判 朝鮮学校無償化推進 「天下り」で引責 野党、前川前文科事務次官の証人喚問要求へ(1/3ページ) - 産経ニュース
全体としては、記事がずっと残っている点で強い。

朝日

http://www.asahi.com/politics/list/
政府を辞めた側のリークを載せた朝日。リークを公開した側だけあって、加計学園の記事は多数。森友もちろんある。
一方で全体で見るとWeb上に過去の記事が上がるのが最も少ない新聞。有料会員になると見られるのかな……あとデータベースの契約欲しいんだろうか。

毎日

https://mainichi.jp/seiji/1
朝日より政権に対する批判は多いように見える毎日。加計学園森友学園の記事多数。
「忖度」などのキーワードで一連の流れをまとめる記事なども目立つ。意見をはっきり書いてる点は好印象がある(新聞が使いがちな太宰メソッドを使わない)。左派系の新聞の中でも『南スーダンPKO』の記事が多く、人が少ない分、スクープではなく終わった事象の検証などで独自性を出していく感がある。全ての記事にカテゴリがついてて、それがタイトルの前に挿入されてて非常に見やすく、過去記事も充実していてUIは最も優れている。ある話題について調べるなら毎日が一番ラクかも。例えば『森友学園』カテゴリのリンク貼っておくけど、毎日記事にしているのが分かる。
森友学園 - 毎日新聞

東京

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/
大手ブロック紙にも登場してもらう。加計学園森友学園の記事多数。
「紙面から」というサブカテゴリだが過去記事の充実と一覧性の高さは魅力。あと中日と結構違う。

おわりに

読売のサイトを見てひどいなーと思って調べ始めたんだけど、調べてみると産経の方がまだマシだなて思えたので、より読売のひどさが際立った。世界最大の新聞が、首相の疑惑に関する記事を書かないのはちょっと……。見てて一番ブログ的で面白いなと思ったのが毎日で、契約するなら毎日だなって思った。
結構楽しいからみんなも比べてみて!

突然咲く花、じわじわ緑になる草

出勤経路の関係で、ほぼ毎日、そこそこ大きい公園を歩いている。冬の景色に全然変化がないぶん、春はすごく分かりやすく変化して面白かった。

まず、2月の半ばか終わりくらいに、黄褐色のいかにも冬な草たちが、ほんの少し緑になる。最初は気のせいかと思っても、1週間もしたら明らかに緑になっていて、そうなると公園の獣道の緑が日に日に濃くなっていく。草の変化のお陰で日差しが強くなっているのに気づいた。

次に梅が突然咲く。急に公園に人が増える笑 梅が散ると今度は桜……とはいかず花桃だ。その間に白木蓮かコブシが咲くけど、こちらは1本だけなので印象が薄い。梅と花桃は並べていくつか植えられているからね。

そして最後に桜。今年はそもそもが遅い上にそれぞれの木ごとに見頃が大きく変わった上に、咲いてる期間の天候が良くてあちらは終わってしまってもこちらが見頃、みたいな状況が随分長く続いた。今年は春なのに風が強すぎない日が多くて、穏やかな桜吹雪が楽しめた。獣道が散った桜のピンク色に埋め尽くされると視覚の暴力で春って分かる。春はいつも嵐と一緒にやってくるし横暴なのかも。

今はすべて散って新緑が育つ時期。遠くから見ると秋まであまり代り映えしないけど、獣道の草がすごいスピードで伸びていてちゃんと獣道を通らないと道が無くなってしまいそう……というか毎年無くなるんだよね。年に何回か刈って道を確保している。花壇には色々咲いていると思うけど花壇は別枠なので、次の花は紫陽花。なので梅雨どきまでお預けだ。

肌hack3

肌hackシリーズも3だ。

前回までのhackの要点

以下の2点にまとめられる。

  • 皮脂を洗い流したらハンドクリームなどでフタをする
  • 問題ない箇所にハンドクリームはむしろ問題を起こす

今回のhack

前回から時間が経ってもう少し詳しく分かったきたのと、問題が起きたあとの対処療法が分かったので書いとく。基本的な指針が分かって、これまた2点でまとめられる。

  • 基本的には異常がないときはなにも使わない
  • 問題が起きたらその問題にあった製品ですばやく対処療法する

まとめてみると、これ薬の基本だね。

皮膚のカサつき、ささくれには尿素入りクリームで溶かそう

肌の一部分、皮膚の一部が固くなってカサついたりささくれが出来たときは、タンパク質を溶かす効果を持つ尿素入りのクリームを使うと良い。固くなった皮膚は諦めて削り取るしかないのだ。皮膚が剥がれて薄くなったところにタンパク質溶かしにいったらもっとひどく……って思うんだけど、先日手を洗いまくって、ささくれとか皮膚のはがれがひどいときに尿素クリームやったらすぐに良くなった。その時はatrixのやつを使った。

アトリックス 尿素10%クリーム チューブ 60g

アトリックス 尿素10%クリーム チューブ 60g

尿素10%を超えると医薬品、超えないと医薬部外品なのかな?って感じ。医薬品だとケラチナミンとかが20%いれている。そのへんはお好みで。
なお、顔とか目の周囲、粘膜とかの皮膚がうすめのところは利用してはいけないとのこと。

痛みのないやつに予防的処置

予防的にも使える。痛みを伴わないささくれや皮膚のはがれがあったとき、普通に剥がそうとして血が出たりしない?そんなときは尿素クリームを塗り込んでからマッサージしてやるといい感じに柔らかくなって血が出ずに取れる。この使い方めっちゃ良くって、ささくれとか皮膚のはがれにイライラしなくなる。

瞬間接着剤対策に

瞬間接着剤でバキバキになった指に使ってもいい感じに剥がれた。肌hack感が強い使い方だ。

皮膚が赤くなったら炎症なので抗炎症成分が入ったクリームで対抗だ

冬場は特にしもやけとかあかぎれが起きると思う。かゆいやつだ。皮膚が赤くなっているのが特徴で、つまりは炎症なので抗炎症成分が入ったやつで対抗しよう。馴染み深いのでユースキンAを使っている。atrixの尿素クリームは抗炎症剤は入ってないので、皮膚に剥がれがあってかつ赤みがあったときは併用していた。

問題ない時

顔とか指先とかの皮膚がうすい部分のみ、お風呂やシャワーあがりにハンドクリームを塗っている。ニベアを使っているんだけど、合わないと腫れるらしいので、ワセリンとかのただの油でも充分。お好みで。

【花王】ニベアクリーム 缶 169g

【花王】ニベアクリーム 缶 169g

ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー 40g

ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー 40g

医薬品と医薬部外品と化粧品のハイローミックス

この辺のクリームは3つの分類にまたがって存在している。医薬品は効果が認められている成分を利用しているもので、医薬部外品は予防としての効果が認められているもの、化粧品はそれ以外。
通常、薬としての効果が高いというのは人体を害する可能性が高いので、基本的には肌の状態に合わせて化粧品から順番に使っている。表にまとめるとこんな感じ。

種類 使い方 僕の使ってる製品
医薬品 異常があった時 オロナイン
医薬部外品 異常の兆候時 atrix 尿素10%クリーム、ユースキンA
化粧品 普段のケア ニベア

皮膚の状態をよく見て、適切に使うといい感じの肌を保てる。ダメそうだなと思ったら医薬部外品で予防だ。医薬品は症状にあったやつでやってみて、それでもダメなら🏥だ。

制御可能である範囲

ようやく大人になったと思う。自分の足で立ててる実感がある。嫌なことをされたときに、その場で異議申し立てさえ出来る。制御可能な範囲が広がりきったという感覚で、ここからさらに広げたいとはもう思わない。ここがベストだなという感じ。というか、これから加齢して動かなくなったりダメになったりすることが多くて制御可能な範囲は狭くなっていくのだろうし、もっと制御可能であると思っている範囲がこれ以上広がってしまうとDVとかパワハラとかになるんだろう。

ずっと自分が制御可能な範囲を広くしたかった。自由を求めてたと言えるかもしれない。でも自由の追求とは少し違うように感じる。外形的な自由よりももっと実質的な自由。時間はあるが金が無いとか、外出に不満げな顔をする家人がいるとか、そういうのがもうないということ。いろんな意味での抑圧をされたくなかった、ということかもしれない。

だから僕にとって愛は抑圧をし合うことや依存し合うことや所有し合うことではないのだが、お前は所有物にふさわしいと言外に伝えてくる人ばかりが愛を囁いてくる。めんどくさい。自分の欲望を自分で知ることが出来ない人だ。そこは自分で把握してほしい。

最近感じた現実でのSF感 12点

2016年『SFだ』と思った、SF的想像力が刺激された事件ベスト10 - 見えない道場本舗
gryphonさんの記事をまねて、今年に限定せずに一気に書いてみた。順不同だけど基本的には時系列で最近のことを先にしました。

1. ポケモンGOで人の行動が変化したこと

Pokémon GO
一夜にして街中に人が溢れ、ポケモンの世界のようにみんなが町中でボサッと突っ立てる状態が生まれて現実がポケモン世界になってしまったのがすごかった。

2. 増田から火がついた『日本死ね』騒動

保育園落ちた日本死ね!!!
改めて読んだら短くて韻を踏まれた詩的な文章だった。『二条河原の落書』の現代版だけど、まさか増田から生まれるとは……っていう面白さがある。二条河原と同じく歴史に残るんだろうなぁ。「匿名ブログ→SNSで話題→国会の質問で引用される→流行語候補になる→選考委員が批判される」という流れはオーソン・スコット・カードか!っていうSF感。個人的には初めて政治と繋がりを感じられたこともあり、質問者の議員さんはそんなに好きではないが、これを引用したことに関しては良い仕事をしたと思う。

3. 中華スマートフォンタブレットに仕込まれるバックドア

萩原栄幸の情報セキュリティ相談室:電子機器に潜むスパイウェア騒動から身の安全を考える (1/2) - ITmedia エンタープライズ
士郎正宗の『攻殻機動隊2』でアイジャックという電脳手術時に電脳に視界を盗むバックドアを仕掛けるテクが荒牧素子のリソースのひとつとしてサクッと出て来るが、構造が全く同じでやばい。『攻殻機動隊2』では設計・製造段階で入れると電脳倫理法のおかげで見つからんよねーってなってたのに対して、現実には電脳じゃないから見つかったわけだけど、プロセッサレベルで仕掛けるやつもあるらしいし、それだと本当に見つからないかもしれないのでSFと地続きだなぁって思った事件。

攻殻機動隊 (2)    KCデラックス

攻殻機動隊 (2) KCデラックス

4. Stuxnet

核施設を狙ったサイバー攻撃『Stuxnet』の全貌|WIRED.jp
この事件「アメリカとイスラエルが電子線によってイランのウラン濃縮を撃破した」でまとめられるけど、どこのSFだよって思うよね。

5. ロシアのアメリカ大統領選への干渉

CNN.co.jp : オバマ氏、ロシアへの報復表明 米大統領選への「干渉」で
ロシアのStuxnetに対する意趣返しにも見える。嘘ニュースをばらいたってやつはプロパガンダとしては古い手法とあんまり変わらないけど。

6. WELQ問題に端を発するコンテンツファーム

DeNAのウェルク(Welq)問題関連ニュースまとめ - まなめはうす
AIよりも先に低賃金で人間に書かせる未来が来てしまった……。SFはAIが生身の人間が書くよりもより評判を得るAIライターを描いてきたが、そんなものよりももっとグロテスクな現実がやってきてしまったのである。ただの現代的な内職として見ると今までと構図が変わらないんだけど、きらびやかな印象のあるネット業界からのアプローチだからなぁ。
ところで『NAVERまとめ』に本来期待される役割をまなめさんのこのニュースまとめは担っていると思います。

7. みんな雨雲レーダーを見るようになった

weather.yahoo.co.jp
人類が雨に対する新たな感覚を持ったと言える意味でSF。小説とかに出てくる特殊な種族が3時間後の天気を予測してみせるみたいなやつをみんな持つようになってしまった……。雨雲レーダーに関しては僕はアーリーアダプターで、携帯からWebにアクセス出来るようになってこれ見られるようになってから、自転車での通学スタイルが大きく変化した。僕は一応ダイアルアップからのインターネット世代なので、天気予報を電話で聞くサービスから雨雲レーダーに15年くらいで移行してしまったのがマジでヤベェって思うわけです。

8. ソイレントの流行

完全食:ソイレントの夢 « WIRED.jp
アメリカを知っている人と知らない人で反応に差が出ると思うんだけど、アメリカを知っている側としてはさもありなんなニュース。たぶんアングロサクソン以外には広がらないと思うし、手法をみるとすごくローテクでSF的ではないがニュースとしては面白かった。

9. ロボットスーツに保険適用

厚生省、ロボットスーツ「HAL」に保険適用 歩行のリハビリに活用 - ITmedia ニュース
日本だとHALだが、ドイツでも適用始まってたような。ロボットスーツは10年以上前から見てきたけど、健康保険が適用されるとなると途端に身近に……というか福祉機器なんだっていう驚きも。つまりトヨタのウェルキャブとかとロボットスーツが同列になるというのがちょっとおもしろい。

10. パピーズ騒動

風雲ヒューゴ—賞2015 - SF行為記録保管所
アメリカSF界で繰り広げられているカルチャー戦争の犠牲になったヒューゴー賞 Sad & Rabid Puppies | 洋書ファンクラブ
ポリコレ風潮に対する揺り戻しのひとつだと思うけど、この事件は「イーガンの『万物理論』に出てくるジェンダー闘争だ!」って思ってアガった。これは日本でもおきえた問題だけど、SF界隈の歩んだ歴史が違う結果避けられた感がある。というのも、日本とアメリカではSFのカテゴライズのされ方が歴史的に違うからで、アメリカは未だにSFとファンタジーはまとめて同じ賞で扱うし、ラノベジュブナイルSFとしてSFに包括されている。日本だとラノベということでデカい市場が切り離され、ファンタジーもどういうわけか切り離されてアメリカに比べて極めて狭い範囲で賞レースが行われている。*1日本でさえラノベとSFの関係って慎重に扱わないと炎上するわけで、それが同じジャンルで同じ賞を争うと考えると……ねぇ。

僕はポリコレに関しては断然ポリコレ支持派なのでパピーズ側にはならないけど、一点だけパピーズに同情する点があって、それは最近のアメリカの賞を取るSFがつまらないという点である。アメリカの賞を総なめしたアン・レッキーによる『叛逆航路』は三部作で二部まで読んだがまぁつまらなくて、人称代名詞をSheに統一して性別が分からなくなり、登場人物同士の性的な関係は示唆されるが、それが男性と女性の関係なのかは分からないみたいな仕組みを入れているのだが、そんなものがない日本語からするとだからなんだよ!!!!ってつっこみたくなる……というのはさすがに難癖だからそれは置いとくが、その仕組みがお話につながるわけではなくて、その他のSF要素もすべてガジェット的に扱われてて、日本だとSF作家以外の作家、特に純文学の人が書く作品のほうが近いはず。*2 同じく割りと最近アメリカの賞を総なめにしたバチガルピもポリコレ作家て感じで、外挿して描き出したグロテスクな未来で現実に警告するタイプの作家で、短編(第六ポンプ)だと面白いんだけど、長編(ねじまき少女)だとポリコレの説教臭さが出過ぎてよくない。だからアメリカの賞に対して面白くねーよ!ってキレるのは間違ってないんじゃないのって思うというわけだ。

叛逆航路 〈叛逆航路三部作〉 (創元SF文庫)

叛逆航路 〈叛逆航路三部作〉 (創元SF文庫)

第六ポンプ (ハヤカワ文庫SF)

第六ポンプ (ハヤカワ文庫SF)

批判ばっかになってアレなので、これは余談だけど最近のアメリカのSFで面白い作家はケン・リュウ。最初に出た短編集の『紙の動物園』もよいし、その後に出た楚漢戦争がモチーフの中華ファンタジー『蒲公英王朝記
』もすごくいい。科学と技術に対する深い造詣でサイエンスをきっちり練り込んでいて、話の作り方もうまくてリーダビリティも抜群で非の打ち所がない!
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

11. センサーでわかる幸福感

日立、集団の幸福感を測定する技術を開発 - PC Watch
開発者が本を出していたけどまだ読んでない。幸せだから笑うのではなく笑うから幸せであるという話は結構研究者の間では有名なのだけど、感覚的にそれは認めがたいのが普通だと思う。技術をただ突き詰めた先にディストピア性を感じさせる典型的に優れたSF的ニュースだと思う。

12. 寿命が近いAIBO

“寿命”近づくペット型ロボットは今 NHKニュース (Web Archive上のNHKのニュース)
WELQもそうなのだけど、生物の頑健性って結構すごい。特に人間は日本人だと80年持つのが当たり前なのだが、通常80年持つ機械は家庭にはないから、大体のご家庭で一番古いものは人間だったりすると思う。そんなわけで機械の生命が人間より先に旅立つのは至極当然のことなのにものすごく不思議に思えるニュースだ。これを発売当時に想像できた人はすごい……。

おわりに

まとめてみると人間の強さを感じるなぁ。僕らは機械に期待しすぎてしまい、人間には期待しなさすぎるのかもしれない。

*1:日本SF大賞は別で映像、漫画、イベント、事件なんでもござれで、特に今年の最終候補リストは正直に申し上げて意味不明なことになっている

*2:石川達三とか思い出した