弟妹側から見た兄姉。

ゆとゆとは今日も元気ですと言いたい。の前身の「ボーダーの上」時代の発掘エントリ。


留学してから、すっかり音楽に浸かった生活になった。昔は音楽は、なんとなく好きだったからかけていただけだった。あと、通学の暇つぶし。でも、今は明らかに好みが出て来て、多様化して、今はこれが聴きたいという欲求がある。例えば、宇多田とか、BjorkとかUAとかアントニオ・カルロス・ジョビンとかね。


昔は適当に聴いてたんだなと思うけど、その原因は多分、音楽に頼る必要の無い生活だったからなんだろうな。要は家族との時間の不在の代替手段として、音楽を聴いているということ。


今から思うと、思春期であったはずなのに、家族と毎日顔を会わすのは、そこまで苦ではなかったし、むしろ誰も帰ってこないとかなり心配していたぐらい、家族のことは好きだった。好きであると同時に、嫌いなところも多かったけどね。そこは愛情と憎しみは紙一重ってヤツです。


特に影響が大きいのは、親二人、特に母親なんだけど、そこはまぁ普通だからカット。自分、3人兄弟の末っ子で、上に二人の兄がいて、まぁかなり仲が良い方の兄弟だったんだよね。一緒に外食する時は、いつもおごってくれたし。


で、幼い頃、小学生ぐらいのときは、まぁある意味憧れの対象であるわけです。兄ちゃんかっこいい。ってことです。だから色々と真似してたし、兄に付いて行くことも多かったし、兄の友達と一緒に遊んだりもした。喧嘩も多かったけど、仲の良い兄弟だったんだね。


ここまでは良い話だけど、自分も中学生ぐらいになると、兄の状況がわかってきます。二人ともオタク(アキバ系ではなくて、軍事オタクとかゲーオタ)になって、彼女は出来ないし、ファッションセンスも無いし、親に頼りっぱなしで、休日も家の中で遊んでたり。


そんな、彼らに愛想を尽かして、反面教師にし始めたんだね。そうじゃなきゃ自分のアイデンティティが保てなかったのもあるし、彼らと口喧嘩すると、必ず負けるから、彼らに絶対に勝てる分野を作る必要があったから。それと中学生って普通、不良っぽいのに憧れるじゃん。


結果は自分の性格が、内向的なことに気付いて、結局背伸びを止めて、適度にインドア生活になったかな。で、まぁそれまで見下していた、というか見下そうとしていた兄達にも普通に接するようになったかな。その、反面教師にしていた頃、お前、俺らのようにならないようにしてないか?って一番上の兄に言われたときは、図星だったからビビったけどね。


というように、兄達の影響は凄く大きいんです。新聞読む習慣だとか、ゲームとか、飛行機とか、レゴとか、まだ色々あるね。遊び相手でもあったし。


だから、一人っ子がわからないんだな。一人っ子の友達と話すと、噛み合ないことがたまにあって、それはその子が兄弟いないからだと気付くこともしばしば。一人っ子って兄弟がいないから、友達が多くて、人付き合いに慣れているというのは暴論かもしれないけど、自分にとっては真実です。


さらに、兄達の影響は大きいって書いたけど、弟とか妹の、下の兄弟が上の兄弟に与える影響は当然小さいんだよね。だから、上の兄弟達にとっては、下の兄弟の存在はそこまで重要ではなくて、友達の方が影響が大きいんだろうなと思うんです。つまり一人っ子と同じ。


だから、

弟、妹にとっては、
親>>>兄弟>友達
の順番で、

兄、姉にとっては、
親>>>友達>兄弟
の順なんだろうなって、思うよ。


通っていた中学、高校が、なんか妙に長男の多い学校で、なかなか下の兄弟の人間に巡りあわなかったから、たまに話の合わないことはしょっちゅうあって、数少ない下の兄弟である友達と話しているうちに、兄とか姉には口喧嘩で勝てなかったよねって話になって、ようやく気付いたこの構造でした。


一人っ子とか、兄姉側からの意見も聞いてみたいけど、こういう話は、兄姉側からは出ないし、意識もしていないだろうから、現実で吹っかけたことはないんだな。暇な人、意見頂戴。