移動都市とこれは王国のかぎ

昨日は終業式だったので、早く帰ってきた母親とイタリアンなランチと洒落こんで、ついでに本と漫画を合計四冊買ってきた。家に持ち帰ったケーキを食べて、ふわーっとしてからこたつにもぐりこんで、買ってきた漫画をさっくり読んでから、本を一気読み。
今日の午前中までにその本を読み終えて、もう一冊をさっき読み終わったところ。
最初に読んだ本は「移動都市」てので、海外のSFで今年の星雲賞を貰ってる。SFを自分で買った事も無かったし、翻訳なSFは読むのに苦労しそうと思ってあまり興味無かったのに、なぜか本屋で手に取って買ってしまった。文庫なのに1000円もするんだけど。
読んでみるとハリポタみたいだなと感じたのだけど、あとがきにイギリスでは児童書の扱いと書いてあって納得。SFよりもファンタジーな感じがするのね。想像以上に読みやすくてよかった。
二冊目は「これは王国のかぎ」こちらは日本のファンタジーを買おうと思って買った一冊。翻訳作品を読んだ後に日本語で書かれた最近の作品を読むと、その自然な読みやすさと滑らかな登場人物の口調なんかに、逆に戸惑いを覚える。脳の中で別のアプリケーションを使う感じ。
身も蓋も無くターゲットを考えると僕はずれてるのだろうと思うけど、思春期の女の子が主人公なのはやっぱり魅力的なのです。そのころの女の子の悩みというのは、案外性差が無かったり…するんかな。確かに違う生き物のようで、まったく別な事に悩むのがそのころの男子と女子だけど。


こんなわけで、ファンタジー分とフィクション分をたっぷり吸収出来た。精神的に疲れてるときにフィクションを摂取するとすごく生き返る。脳を日常とは別のレイヤーに持っていてくれるからなのかな。頭の中に存在していたちょっと粘着気味のもやもやっとしたストレスを、奇麗に取っ払てくれる。その時に頭の中にストレスが溜まっていたことに気づく。ああ、こんなに抱えていたのか自分、て。
今日読み終わった二つは、どちらも続編があるんで楽しみです。

移動都市 (創元SF文庫)

移動都市 (創元SF文庫)

これは王国のかぎ (中公文庫)

これは王国のかぎ (中公文庫)