言語の話

 ドイツ語の授業が週四回ある。金曜日の授業で面白いことを聞いた。言語の特性についての話。
 ドイツ語は格変化*1が沢山あるややこしい言語で、みんなそのややこしさにうんざりして、女の子が休憩の前に「もーいやだ」と苦笑いしながら倒れ込んだ。そこで先生が、ドイツ語は格変化には厳しいがそのかわり語順は緩い。これは日本語も同じで、その反対が英語である。言語というのはどこかで大変な思いをしてもどこかで楽になってる部分があるというようなことを言って、みんないっぺんに納得した。
 英語では5文型が文法の基本中の基本になっていて、語順を動かすと意味が変わってしまう。一方で格というのはすごく少ない。日本語は「てにをは」がちゃんと使えていれば、語順は適当でも通じる。
 言語マニアはこういう楽しみがあるから沢山の言語を渡り歩くのかしら。

*1:日本語でいう「てにをは」が代名詞やら冠詞にくっついて大量のバリエーションがある