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秋学期のテーマは対称性の自発的破れ

非線形科学 (集英社新書 408G)

非線形科学 (集英社新書 408G)

この本を買ってからかなり経ってるけどまだ読み切れていない。これを買ったのは生協で集英社の新書15%オフだったからだと思う。三回目ぐらいの、はじめから読み直しをしているのだけど、ようやくすらすらと頭に入って来た。中身は非線形科学の第一人者が始まりから主なジャンルを紹介するというスタイル。
非線形科学、を一口で説明するのは難しい。アプローチがデカルト的な要素を分解する科学とは違って、マクロな現象をマクロなまま捉える事を目的とする物理学、とするのが一番妥当な線かな。人間の見える範囲*1での日常の豊かな物理現象はどうしてそうなっているのか?という疑問に答える科学とも言い換えられる。
中身は各ジャンル、現象の説明自体もかなり突っ込みつつ書いてあって面白いけども、この本はただの解説とはなっていなくて、著者の非線形科学の裏側に流れる思想がしっかりと書いてある。その思想というのは古典的な物理学ではマクロな現象が理解出来ないというのがベースとなっていて、これを念頭に置きながら読むと理解が深まる。
ただ、正直に言うと蛇足な説明も多くて編集者ちゃんと仕事しようよと思うのもちらほら。同じ著者からほぼ同じ内容でより蛇足な説明が少ない本も高いけど出ているのでそちらもおすすめ。
新しい自然学―非線形科学の可能性 (双書 科学/技術のゆくえ)

新しい自然学―非線形科学の可能性 (双書 科学/技術のゆくえ)

自然の中に隠された数学 (サイエンス・マスターズ)

自然の中に隠された数学 (サイエンス・マスターズ)

この本は邦題がだめ。あとカバーも。その二つからは黄金比の話が出てくるように思わされるけど、実際はちゃんとした数学の話で、形を理解するための道具としての数学を見ていく。数学と物理学がどのように発展して、とくにメタ的に発展して来たか、というのが主な流れ。メタ的にというのは、ひとつの例を挙げると方程式の解を求めるところから、解の振る舞いを見るようになってきたというものなど。解の振る舞いを分析したら、でたらめに見えた解はでたらめではなく法則性があった、というのがカオスってところまで繋がる。
非線形科学」と「自然の中に隠された数学」で興味を持ったのが"対称性の自発的破れ"で、ほんでもって最近図書館で借りたのが「創発
創発―蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク

創発―蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク

まだ全然手をつけてない。とりあえず、今学期のテーマは"対称性の自発的破れ"てことにしたので、関連する本を読んだら書いていく。自然のパターン形成の話には"対称性の自発的破れ"は出てくるからこれらも気になる。シュプリンガーのやつは下手に読むと多分挫折するので後回し。
自然界の秘められたデザイン 雪の結晶はなぜ六角形なのか?

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自然の中の数学〈上〉―数学で見る自然の美しさ (シュプリンガー数学リーディングス)

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自然の中の数学〈下〉数学で見る自然の美しさ (シュプリンガー数学リーディングス)

自然の中の数学〈下〉数学で見る自然の美しさ (シュプリンガー数学リーディングス)

*1:もちろんそこに限らない