君に届け

君に届け 10 (マーガレットコミックス)

君に届け 10 (マーガレットコミックス)

いつのまにか二桁だ。twitterでもふつーに見かけるぐらいメジャーになってた。アニメ化もしてるしね。
以下感想。すっきりまとまったはずなのに、まだここで終わらないの?!という驚きというか恐怖がある。爽子の貞子としてのリアリティが薄くなってきたと感じる。この作品の肝はいじめられっ子の居場所発見だと思うのだけど、いじめられっ子クオリティがどんどん落ちてるし、描かれなくなっているのが怖い。ただの純愛漫画になるんですかという恐怖。
メジャーになるということは、読者にいじめる側が増えるということだから仕方ないのかなぁ。なんて考えてしまうのだけど、ひがみっぽいなこれ。爽子は成長してクラスに受け入れられたんだから、物語として必然なんだよ今の状況は、と言われると反論しようがない。
と、つらつら書いたけど、要は「いじめれらていない爽子の恋愛を受け入れられるかどうか」なんだな。くるみが自分の学校内でのポジションを使って爽子を蹴落とそうとするエピソードは、普通の恋愛が主題の漫画なら恋愛の障害という見方になるのだが、人気者とそうでないひとのいびつな関係が見て取れるのが好き。