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ロミオとロミオは永遠に

ロミオとロミオは永遠に〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

ロミオとロミオは永遠に〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

ロミオとロミオは永遠に〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

ロミオとロミオは永遠に〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

帰省しているときに再読。裏を見ると紀伊国屋ニューヨーク店のバーコードがついてた。これアメリカにいたときに買って読んだ本だった。640円+税が、ニューヨークでは9ドル。当時のレートは120円くらいだからかなり高かった。日本語に本当に飢えてて、むさぼるように読むという表現がまさにピタリだった。
前は何も考えずにアメリカにいたこともあって、たっぷり詰め込まれた昭和趣味を楽しんた。今回はむしろ主人公に共感というか感情移入する読み方をした。主人公のアキラが作中で、特別扱いの落ちこぼれクラスである「新宿クラス」になることが決まったとき、

「愛」を口にする奴は、しょせん自分のことしか愛していないのだ。「愛」という言葉を振りかざすことで、相手の口を封じてしまうのだ。そして、彼らの言う「愛」とは、他人を所有し、管理し、服従させることでしかない。

と、「愛」について語ってくれる。ここだけ抜き出すとちょっと中二風味なのだけど、今読んでみるとすごくよく分かる。自分はお前を愛しているんのに、なんで応えてくれないんだという人が世の中には結構いるというのが、最近分かった事で、それってまさにアキラの言う「愛」の使い方をしている人だった。「愛」以外の言葉を使う人もいるけど、この使い方をする人は服従を要求していてとても怖い。