プランを描く訓練をしていない

政治家の一番重要な役目は将来の国家のプランを提示することのはずなのだけど、それが出来た与野党の総裁というと、最近だと麻生さんぐらいしか知らん。あと小泉さん。麻生さんは選挙で失敗したものの、この二人に関してはこれぞ国の首相にふさわしいという感じだったな。ほかのひとはこまごまとしたことに捕らわれすぎてて、あんたの仕事はそんな細かい事案のソリューションを提供することじゃないのよ…とこっちがしょんぼりになった。
さて、なんで日本の政治家は政策には詳しくてもよりひろい意味でのプランを描けるひとが少ないか。ま、これ要するに国民がそうだからってことだよね。周り見渡しても自分を見ても、リーダーシップは巧みに隠されるし、やたら空気を読むことへの圧力があって、読めないやつらはリーダーではなくトリックスターとしてしか社会に受け入れられない。教育にしたって、将来のプランを描くなんてことはほとんど教えられない。先生達がそれをしたことないし。
しかし、長期的に見通したプランがないと何にしても詰まる。大学の研究とかまさに。だから、研究という長期プランを実践出来る博士取得者がより尊敬される社会になるといいね、というところで話はおしまい。