ガラスの天井をおじさん達は知らない

ガラスの天井って言葉があって、男女平等ということになって制度上は男女かかわらず出世できるけど女性の出世には天井があるということを指す言葉。最近よく働いてる会社のインターンの女の子と話してたら、その言葉が思い浮かんだ。
彼女はちょうど就活をしていて、大まかなレイヤーでの進路に悩んでいた。福利厚生の整った大企業に行くべきか、ベンチャーに行くべきか。のほほんと生きている僕としては当然やりたいことやれる会社にしなさいよしかないし、聞いてみるとその子はめっちゃ×100ぐらいアグレッシブな子だったので、がんがん挑戦したら?という感じだったのだが、どうも悩んでいる。とある先輩に「女の子はライフプランを考えて就職しないとね。福利厚生大事だよ」的なことを言われたらしい。子供を産んでも働ける、働きやすい企業を選べ。実に正しい意見。
これを聞いてもう悔しくて悔しくて、悪役は誰もいないのに全体として間違いすぎてる社会の歪がそのまんまあって、うわぁって感じになってしまった。だって、職業選択時にそういうことを考えなくてもいい*1社会の方が絶対いいじゃないですか。職業選択の自由が実現できる方が正しいと思うんだよね。性格というある種の代えることが困難な資源を、性別が女性だから、男性だからで浪費してしまうのはもったいないし。
どちらかの性別だというだけでグッと狭まる職業選択の幅ってのもまたガラスの天井のようなもので、それが21世紀になってもまだあるとは……て遠い目をしてしまう。解決策は福祉は全て国が担当することにして、会社による福祉の違いという不平等をなくす、らへんですかね。北欧型。なんかねぇ、このやるせなさ、悔しさとかをおじさんに伝えなきゃいけないんだろうけど、どうやっても無理な感じしか無くて、うーんと唸って終わってしまう。

*1:考えてもよいのだが、それはオプションであるべき