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10ヶ月で日本全国約4万3400箇所の危険な通学路に対策が行われた

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/159138.html
NHKの解説ブログをざっと見てたらこんな交通事故に関する記事があった。全体のトーンとしては、よくある警鐘鳴らし系の記事であるが、そんな中で気になる記述があったので引用する。

Q:悲惨な事故を防ぐために、こうした法律を整備することも重要ですが、一方で、こどもたちが学校に通う通学路を、安全にすることも重要ですよね?
A:その通りです。通学路については、亀岡市などで事故が相次いだため、去年5月から、全国の公立の小中学校など2万校余りの通学路について、緊急の安全点検が行われました。
その結果、この写真のように、交通量が多いのに歩道がなく、車と児童が接触したり、はねられたりする危険性のあるところなど、児童らが事故に遭う恐れがあり、安全対策が必要な危険箇所が、全国で7万4400か所にのぼりました。
その対策ですが、たとえば、茨城県内のこちらの道路。交通量が多いのに、児童らが通る部分が狭くて危険なところでは、歩道を設けて、車道と歩行者が通る部分を分離しました。
また、山形県内のこちら、交通量が多いのに歩道がなく危険だったところでは、路肩を拡幅してカラー舗装をするという対策をとりました。
しかし、こうした何らかの対策が済んだ箇所は、今年3月までに57%で、残りの3万1000か所余りは、まだ対策が行われていないのです。

安全点検が行われたのが2012年5月で、2013年3月までの10ヶ月の間に危険箇所7万4400箇所の洗い出しと、その57%である4万3400箇所に対策が済んでいるとのこと。引用中でも記事中でも対策が行われていない場所が数多くあり、対策された場所も不十分であるというトーンなのだが、たった10ヶ月で日本全国の通学路の危険箇所の洗い出しとその57%に対策が行われたという事実ってどう考えても褒めるべきところだよね。日本という中央集権国家の統制力の高さと各自治体の行政力の高さを見せつけられた事例と言っていいと思う。
そうするともしこの事象というか対策に対して批判するところがあるとすれば、対策が済んでないということよりも、それほど膨大な数の危険箇所が今になって見つかったということだろう。今の子供達は安全になったとして、昔の子供達は危険なところを通わせていたの?わたしたちは今の子供達より安全じゃないところを通わせてよかったの?というのがかつての通学児童の持つ疑問ではないか。
今回の緊急対策はエポックメイキングな事故が起きたことによるものなのだけど、そもそも潜在的に危険はあったわけで、そこにイベントが無い限り放置されていたということを批判するほうが人の死を予防する観点ではいいんではないかしら。だから通学路の安全という視点で見た場合、それを担保するための予算の降りる仕組みが無かった*1のがいけないんでは?と思った。
まとめると、今回の通学路の緊急対策の網羅性に行政力の高さが見えたけども、そもそもの問題として危険箇所が放置されていたことの方が重大であり、対策がまだすべて行われてないことを批判するよりも、放置されない仕組みについて提言するほうが効果的だろうということ。ご安全に。

*1:あるんだろうけどイベントが起きない限り満足な額が降りないのではないか