世界のミュージアムはどのSNSを使っているのか?

先日id:muchonovさんが、SNSとしてのTwitterてアクティブユーザー少ないよねーって言ってたグラフを見て、メッセンジャー系のアプリをSNSの枠にいれるの変じゃないですか?ってリプライしておりました。

この辺、うまいことどのSNSが使われているか分かる指標ないかなーと思って、非常に大雑把なんですが世界の美術館のSNSアカウントを調べてみようと思ってタイトルに至ったわけです。ということで、サイトのスクショを取りまくってきました。

世界のミュージアムの利用SNS

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世界のミュージアムが利用しているSNS(画像はすべてミュージアムサイトより)
ミュージアム Instagram Facebook Twitter Youtube
日本 東京国立博物館
韓国 国立現代美術館
台湾 国立故宮博物院
中国 南京博物院
シンガポール Singapore Art Museum
アゼルバイジャン Heydar Aliyev Center
アメリカ合衆国 The Metrpolitan of Museum of Art
ペルー Museo Larco
ドイツ LENBACHHAUS
フランス Musée du Louvre
イギリス The British Museum
ロシア The State Hermitage Museum
ドバイ Etihad Museum
ケニア National Museums of Kenya
南アフリカ Zeitz Museum of Contemporary Art

感想

世界的SNSFacebook, Instagram, Twitter, Youtubeの4つみたいですね。意外に強いなと思ったのはYoutubeだけど、これは美術館だからでしょう。アカウントの数としてはエティハドミュージアムのせいでInstagramが優勝なのだけど、一番左にくるやつが一番の推し理論を採用する場合、Facebookが優勝。Twitterが一番左に来るのは日本だけ。納得感がすごいありますね。日本製品、ブランドがあふれる台湾にないのは意外だけども。

地域的に見るとやはり中国はおかしくて、微信のみ。中国の他のミュージアムも調べたのだけど、どこもこんな感じで、他の国と違ってサイトに直接QRコードが貼ってあるのも変。デカいガラパゴスですよこんなの。ロシアはVKとOK.ruですね。西側の国はPinterestもチラホラあるけど、Youtubeほどではないってのは意外。あとサイトがやたらモノクロ。西欧の人って日本に来ると雑多で色彩に溢れてて〜みたいなこと言うけど、世界から見たら西欧が色使わない方がおかしい。

これ一昔まえだったらYoutubeじゃなくてVimeoもあったんだろうなって気がするんですけど、完全に無くなってますね。あとミュージアム候補調べてた時にFlickrが出てきて懐かしい!って思ったんだけど1国1ミュージアムにしたので無くなりました。

結構アプリをSNSアイコンのところと同列に並べるところも多く、その場合はGoogle Play StoreとAppleのAppstoreが並ぶ感じ。

これは余談なのだけど、各国のミュージアムのウェブサイト、レベルがピンキリで、金がある国はやはりオシャレで今どきっぽいサイトを作っている一方で、ルーブルとかは古臭さとダサさがあってフランスぽいし、権威主義国はFlashのサイトみたいなのだし、あんまりお金がない国はトリップアドバイザーのアイコンがある感じでミュージアムというよりは観光地、中国のサイトが本当に変でダサいのはなんなんでしょうね。スマホアプリのみに閉じこもってるのかもしれません。Wikipediaからサイト飛ぼうとしたら革命やクーデターの影響でサイトが消えてたりするミュージアム*1もありました。

ところで総合的なミュージアムというのはいかんせん西欧カルチャーらしく、さっくり調べた感じだと無い国の方が多い気が。コンテンポラリーアートミュージアムが多いのは、コンテンポラリーアートの特性上、各国に似た施設があるからです。

*1:エジプトです

怖い宇多田ヒカルプレイリスト

www.utadahikaru.jp
こんな企画があったので、元々怖い曲にさらに文脈を与えてより怖い宇多田ヒカルのプレイリストを構成することが出来るのでは?と思ったので作りました。


  • 1. Be My Last
  • 2. 残り香

「母さんどうして」からスタートして欲しかったのでこうなった。壊したつながりで「残り香」を配置。

  • 3. Never Let Go
  • 4. Parody
  • 5. Me Muero

基本的に近年の作になればなるほど怖い曲が増えるんだけど、その萌芽は昔からあったということですべてのアルバムから曲を入れている。『First Love』は一番平和なアルバムだけど、やはりここにもあるのだ怖い成分が。「Never Let Go」は、近年ますます繰り返される愛への執着と孤独がすでに織り込まれているのである。『Distance』からは「Parody」がピタッとはまった。この曲最後に「ドクター!ドクター!」って叫ぶので、『This is The One』の「Me Muero」のベッドでゴディバ食べてるような、気だるくセルフネグレクトして死にたい感じを突っ込んだ。

  • 6. Forevermore

愛への執着の結節点としてこの曲を選択。人生を放り出したいぐらい投げやりな状態からの愛だけで良いという落差を楽しんで欲しい。

  • 7. 東京NIGHTS
  • 8. Exodus '04
  • 9. Kremlin Dusk

「東京NIGHTS」は『DEEP RIVER』からの一曲。なんとなくこのアルバムはもっとあると思ったのだが、意外に前向きなのだった。東京で一人ぼっちな感じは3-5曲目とも呼応しているし、次の「Exodus '04」の「trafficjams in Tokyo」という歌詞に繋がる。そしてこの曲で再び母への呼びかけ「Mama, don't worry about me. This is my story.」が入ってくるのである。家にいる不安を歌って新天地を目指すあたり、後日明かされた家庭環境と一致してしまうところ、この後の「嵐の女神」に繋がってくる。そのまま同じアルバム『Exodus』から「Kremlin Dusk」を入れた。ここは音を楽しんで欲しいが、「嵐の女神」で言うところの嵐の真っ最中なのでは?という解釈をしている。

  • 10. Play A Love Song

母を追悼するアルバム『Fantome』のあと、本人や周囲がインタビューで"人間生活"を経て大人になったという話をしていた。実際『Fantome』はコラボも多く、まわりと折り合いをつけてやっている感があるが、その後に出た『初恋』はむしろ不安が増大する出来だ。それを象徴するのがこの曲で、「大丈夫!大丈夫!」ってコーラスが入るが、大丈夫なやつは大丈夫って言わないのである。

  • 11. 虹色バス

22曲って多いので前半と後半で分けることにした。前半ラストは活動休止前のライブ『WILD LIFE』のエンディング曲をいれた。明るく歌詞も軽い感じの曲なのに最後は「誰もいない世界へ 私を連れって行って」なのである。横浜アリーナでそっかぁ……てなったのを覚えている。

  • 12. 嵐の女神

後半最初と前半最初は呼応させたかったのでこの曲。各曲に入っている「母」をつなげている。

  • 13. 忘却
  • 14. Show Me Love (Not A Dream)
  • 15. Prisoner of Love
  • 16. Animato
  • 17. This is Love
  • 18. あなた

「死」のイメージそのものの曲から、間に「Animato」を挟んでLoveな曲を3つ遊びでいれてみた。Loveを見せて!からのLoveの囚人、これがLoveという流れを経て「あなた」という子供への深い愛(ちょっと深すぎる気がするほどの)を歌った曲に繋がる流れ。「Animato」は自分の大事な物を歌っていると思っていて、それが実は愛で壊されているんじゃないか?とか、他では「あなた以外なんにもいらない」って言っているけれど本当に大丈夫???その大事な物を壊されてない?という不安を生み出しているので、間に挟むことでそれを強調してみた。

「なんにも心配いらないわ」が繰り返される「Stay Gold」だが、これもやはり心配ある人が心配ないって言うのである。「Stay Gold」の不安になるほど明るいピアノが、暗いピアノになって「真夏の通り雨」に繋がる流れにした。ここは時系列的にも正しく、明るすぎて不安だなぁ……からのやはり不安的中なのである。

シンプルに人は皆死ぬことをどこか客観的に、悲しみを感じさせずに歌っている「夕凪」からのもう会えないことをストレートに歌う「桜流し」でプレイリストは終わり。母、執着した愛、孤独、そして死の要素のみを取り出して構成した。

誠実さが希少化しつつある社会

これはただの僕の肌感覚なのだけど、近年、社会全体で誠実さが希少化したし、それはなお進行中であると感じている。第二次安倍政権の振り返りで、法令違反、モラルハザードが上からトリクルダウンしたという論があったけども、どちらかというと下部構造である社会のモラルハザードボトムアップした結果が今の与党政府の状態と思っている。

ずっと日本の社会というのは基本的人権が尊重されないなと思っていた。でも、それもまた上部構造であって、下部構造は信義則の無さ、誠実さの無さの方なんじゃないか、そう思うようになったのが最近。すごく些細な例に思えるけど、就活の基本としてよく言われる「大きな嘘はダメだけど、小さな嘘は良い」みたいなのが、社会を蝕んでしまったように感じている。すごくプレゼンがうまいし、質問に自信を持ってすぐ答えられてるけど実は進次郎構文で何も答えてないみたいな人が評価されて、実際には噛み合わない回答をしているので実務遂行能力がなくて崩壊するプロジェクトをいくつも見てきた。その崩壊を仕方なく支えてあげて、プレゼンがうまいだけの人の評価を上げてしまったこともあると思う。残念ながら。

かつてSFCに入学したゼロ年代後半の頃、SFCは学年制限のある授業が存在しないので4年生、大学院生と一緒に授業を受けることが普通だったのだが、授業の最終発表で4年生の人が美しいプレゼン資料でなめらかな弁舌でとんでもなくショボい成果物を発表するのをしばしば見かけていた。当時の1年生は割とプレゼンは下手だが、時間をかけてそれなりの成果物を仕上げている人が多かったと思う。つまり大学でそのハッタリスキルが磨かれていたわけだ。ところが今少々意識の高い高校生は、すごくプレゼンがうまいのである。高校生の時点で。彼らと接した感覚としては、問題解決能力よりも先にプレゼン能力を磨いている印象で、今の時代だなと思ったエピソードだ。

もうひとつ、王道が信じられずにハックが持ち上げられ過ぎているとも感じていて、つまり法律やルールをハックして運用することがカッコいいことになりつつあるのではないか。例えばふるさと納税は税の三原則(公平、中立、簡素)すべてに反している制度だが、それを完璧に使ってみせる俺たち(制度を作った人と利用者)カッコいいになっているというか。学生時代のサークルで、会費値上げしたいっていう執行部側の提案に対して、まず現在の使途を示して欲しいと訴えるも何故か言を左右にして公表してはくれず、そのまま多数決に入って執行部側が多数を獲得して会費が値上がったことがあった。今思いだすと第二次安倍政権下の国会そっくりなのだが、中でも筋を通すことにオーディエンスが無関心という点が最も悲しいことだった。

再び仕事の話。今プロジェクトをしていると、プロジェクト内で信頼できる人(=誠実な人、対立している状態でも誠実な敵のほうが嘘つきの味方より百倍マシ)を探しておいてリスクを回避するのが必須スキルで、まず人を信じない状態をデフォルトにしておく必要がある。これは当然ビジネスのコストも上昇する状態で、こんな社会にどうしてなってしまったのかな……と思ってしまう。しばしばこの問題で発注先との関係が崩壊してうちの会社と取引を始めるパターンがあるのだが、客側に問題あるなーて時も多く、そういう相手にはこちらからも仕事をお断りするようになってきた。

今年「最初からステークホルダー全員が誠実に仕事をすれば、こんなことにならなかっただろうに」と何度も思った。問題を解決していくには誠実さは今も価値を持っている。いや、むしろ誠実さが希少になったのなら、むしろ価値が上がっている。ではなぜ誠実さが社会に実装されていかないかというと、それが評価されないからだ。進次郎構文のような間違ったコミュニケーション能力は誠実さとトレードオフで、前者のほうが社会に評価されてしまっている。

どうか、これから若い人たちがプレゼンや面接やセールストークの時に小さな嘘はついて良い、仕事を取ってしまえば、就職してしまえば多少の瑕疵は見逃される、結果良ければ全て良しといった認識をしない社会になってほしいのだが、もう手遅れかもしれない。

ソープのディスペンサーを自動化&ステンレス化して掃除を減らす

ハンドソープと食器用洗剤のディスペンサーは、

  • 汚れた手で使う
  • 水回りで使う

ので極めて汚れやすい。また多くの場合、形状と素材、そしてソープが入っているという特性上、掃除も面倒だ。ソープの詰替えや掃除でひっくり返した時に、残っていたわずかな量のソープが垂れてきたりする。するよね?

このソープディスペンサー掃除めんどすぎ問題のソリューションは、自動化&ステンレス化である。ステンレス化はお風呂場でもしている。うちのキッチンシンク回りは、以下の写真のようにハンドソープはサラヤ、食器用洗剤はsimplehumanのオートソープディスペンサーとなっている*1

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キッチンシンクの狛犬たち

ハンドソープ

ハンドソープのディスペンサーはサラヤの「ウォシュボン オートソープディスペンサー シルバー」一択である。3種類の色が選べるが、シルバーのみステンレスで他はプラスチックなので、シルバーのみオススメである。

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パッケージもオシャ

この製品の良いところ

  • 泡ででてくる
  • ポンプの出来が良い
    • 毎回一定量がちゃんと出る
  • センサの反応とUIが良い
    • 手を出した時にLEDが点灯&点灯したLEDの数でバッテリー残量がわかる
  • ステンレス製で汚れにくい&掃除しやすい
  • ソープ残量が分かりやすい
    • 旧製品は分かりにくかった
  • 詰め替えソープの入手性とコスパが良い
    • 国内最大手の手洗い石けんメーカーサラヤ製
    • ドラッグストアのPBとのダブルネームでよく売っている
  • USB充電でポートもシーリングされていて安全
    • 乾電池式のものは電池取替時に危険なので避けたい
  • 国内メーカー製で取説の表記やサポートも安心
  • 値段が安い

サラヤの旧製品は、樹脂製でパーティングラインに汚れが溜まっていったり、下部に乾電池ケースがあり電池交換時に大変危険だったりと、イケてないなぁというところが複数あった。それらの問題点プラス競合製品のマイナスポイントを徹底的に潰してきたのが本製品だ。本製品登場前までのオートソープディスペンサーはデメリットを説明する必要があったが、もうその必要はなく、手動のソープディスペンサーの上位互換としてそのままオススメできる。

本製品唯一のデメリットは充電端子がUSB-microなところだけである。たぶん来年ぐらいに出るであろう次期モデルでUSB-Cになるのでは?

あまりに使い勝手が良いので、家では2台買って洗面所にも置いているし、会社にも導入した。会社で導入したやつはコロナで数ヶ月の出社停止後に行ったところ、充電は切れていたが、再充電後数回ポンプを稼動させたら元通り動き出した。コロナ禍で在庫が払底していたが、今はようやく在庫戻ってきているし、冬が本格化する前に導入するのがオススメ。

食器用洗剤

simplehumanの「センサーポンプソープディスペンサー」を使っている。食器用洗剤向けはこれが現時点でのベストと思われるが、少々デメリットもある。

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左:パッケージと内容物 中:蓋をあけた上面 右:底面

この製品の良いところ

  • ステンレス製&構造が単純で手入れしやすい
  • 残量分かりやすい

この製品のイマイチなところ

  • 充電ケーブルが専用端子で代替不可能
  • 価格が高い

本製品は、全体として見た目はきれいだが細かな部分はザックリしている、いかにもアメリカメーカーらしい製品である。僕は1年間使ってきて問題なかったのだが、レビューを見るとよく故障するらしい。購入するときは並行輸入品ではなく正規代理店経由をオススメする。

サラヤがウォッシュボンシリーズのノウハウで食器用洗剤も使えるやつを作ってくれたらそちらに移行すると思う。

おわりに

どちらの製品も楽天市場の方がメーカー直販や正規代理店から仕入れたお店で買えるので楽天アフィリエイトリンクにしておいた。Amazonの信頼性落ちる一方やね……。

*1:スポンジが汚れているのは見逃して