アメリカの匂い

今日は三日前に届いたアメリカの大学からの荷物の片付け。段ボールを開けて、服と本を出してく。この二つぐらいしか荷物が無かったんだなー。というか、それ以外捨てられてみたい。それに気付いた瞬間、裏切られたーという気持ちで一杯です。なんかね、少ないなと思ってたけど、こんなもんかなーと思ったんさ。でもね、向こうのアンティークショップで買ったスモーキーていうクマのぬいぐるみが無いのよ。他の二つは入ってたのにその子だけなくてね。いちばん気にいってた韓国製の子なんだけどね。もう、頭にアメリカに対する罵詈雑言が思い浮かびまくってたよ。


アメリカに行って身につけたのは少しの絵の技法と、英語、そして泣き寝入りせずに嫌味の一つや二つを言ってく図々しさでした。ということで、ひとしきり嫌味を言ったメールを大学に送りつけてやる。今は他人の精神衛生より自分の精神衛生。


もうね、段ボール開ける前から、適当にむちゃくちゃに貼られたガムテープからしてアメリカ臭がぷんぷん。開けたらホントにアメリカの匂い。もう、イヤ。忌まわしい記憶が蘇るもん。だから速攻で服を洗濯。いつもよりレノアを多めに入れましたとさ。あーはやく消えろ。誰かのエッセイで読んだけど匂いほど記憶を刺激するものは無いよね。うん。全くその通り。だからはやく消えろ。


ひとしきり、アメリカを罵倒したら、アメリカへ行く気が無くなってた。なんで、あんなにこだわってたのか。鬱病にもなったのにまだ行きたがってたのは、やはりプライドだったんかな。ということで日本で生きる道を探そうかな。


アメリカの友達はもう涙もののメッセージを送ってくるんだよ。だけど、総体としてのアメリカを嫌いになってしまった。国を憎んで、人を憎まず。用法違うなこれ。


とりあえずCDが傷つきながらも沢山戻って来たから聞いてるよ。全部パソコン入ってんだけどCDラジカセで聞くのが好き。せめてもの救い。


あーもう、洗濯機三回目回してくる。うっとうしい、はやく消えろ。この匂い。