電車のゆうれい

夜の電車はゆうれいが良く出る。それはつまり辺境の役割が村はずれから駅と駅の間をつなぐ電車に移ったからで、電車は現代の村はずれなのだ。舞台のみならず、舞台装置としても優れている。筆頭にあげられるのが、窓。外の明かりは見えるが、反射して鏡のようにもなっているなんとも曖昧でなんでも起こりうる使い易い道具。役者も当然揃っている。
…というインチキ民俗学をでっちあげたくなるような出来事があった。

電車で座ってふと見上げたら女の人があやしげな笑みを浮かべてこっち見てた
http://twitter.com/qt_fb/status/1188832829

確か代々木上原を過ぎたあたりだった。そのときは@ikkanの隣に座ってiPhonetwitterを見ていた。ikkanはずっと本を読んでいてこちらにまったく気付かなかった。そのひとはその後反対側の座席に座り、新百合ケ丘で降りて行った。相手もtwitter-erだったりしないかな。
そのあと相模大野で江ノ島線に各停に乗り換え。大和に着く直前、電車のブレーキ音にまぎれて男の子の悲鳴みたいなのが聞こえた。そのときはikkanとしゃべっていたから、今のなに?と聞いたんだけど、なんも聞こえんかったよと言われた。