日本にパワーポイントマスターがたくさんいる理由

とある大手企業の方とこのごろやり取りをしています。そのなかで、最も驚いたのが相手のパワーポイントスキルの高さ。とても細かい字を使い、注意深く整理され、情報の質によって色使いもちゃんとされており、結果としてとんでもない情報量が破綻しないレベルで一枚に収まっているスライドの連続。Keynoteでデカ文字箇条書きスライド、時たま画像ぐらいしか使わないのほほん学生としては、戦慄せざるをえませんでした。ええ、まったく。
ミーティング中、話の流れでどうしてそんなにパワポに情報を入れるのか、という話になりまして相手の方にその事情を教えてもらいました。やたらに詳しいスライドがなぜ出来るのか。まず、それは日本特有のことらしいです。では、なぜ日本ではパワポにそんなに詰め込むのか、というとプレゼン資料と報告書を兼ねるものを作る必要があるからだそうです。プレゼン資料はあくまでプレゼンのための資料で口頭の説明の補足のために存在します。しかし、プレゼン資料だけだとプレゼンターがいないと正確に伝わらない可能性があり、そこでプレゼン資料を詳しくし、報告書を兼ねることでプレゼンをしなくても情報を伝えるということになったようです。大企業になると上司の上司や全く関係のない場所にその報告書が回ることがあり、そこにいちいちプレゼンターを引っ張りだせないということみたいです。
風が吹くと桶屋が儲かるレベルの意味不明さまではないものの、わりと遠い所に答えがありました。日本のビジネスマンのパワポスキルが高い*1のにはこんな訳があったのですね☆

*1:当社調べ