記事を構成して欲しさ

最近頼まれて素人ながらDTPしてるんだけど、貰える原稿が正直下手でちょっと困ってる。誤字脱字は少ないし意図は伝わる文章なので最低限はクリアしてるのだが、構成が……って感じ。特にイントロダクションがダメ。原稿くれる人が大学生的な人たちなので、たぶんレポートの経験を元に書いてるんだと思うのだが、レポートって基本全部読んでもらえるから読者を引き込む必要がなくて、それを引きずっている印象。
紙面において読者はタイトル ➜ サブタイトル ➜ (リード文) ➜ 最初のパラググラフ(=イントロダクション)らへんを順にかつほぼ同時に見ると思う。このリード文と最初のパラグラフがちょっと長いのが彼らの原稿の特徴で、それらを配置してみるとバランスとしてかなり悪いんだよね。読者は実はほぼ同時にその辺を見ているのがポイントで、まずタイトル、サブタイトルで読むかどうか決めるのを判断し、そこで迷ったらちょっと中身を……って時に、リード文とかイントロダクションが大きな塊になってるとその時点で脳に負荷がかかりすぎて読むのを避けてしまう……と僕は思う。情報量というか見た目的なボリュームの問題でもあり、その辺をうまいこと加減するのがいい紙面になるかどうかの分かれ目。うまい加減ってのは、タイトル ➜ サブタイトル ➜ (リード文) ➜ 最初のパラググラフ(=イントロダクション)の一連の流れでなだらかに情報量が増えて、かつ、この一連の流れ全体の量が多すぎないってことだ。
これ、今回の作業において編集者が存在せず、出来上がった原稿を直接デザイン担当がDTPするという形だから起きてて、デザイン担当としていろんな工夫で調整するんだけど、元の文章変えないと厳しいことが多くてちょっと書いておいた。これ、実は美大とかでやる平面構成みたいな話と近いんだろうなって思いながらDTPしてた。原稿を書く人、一度は自分でDTPしてみて欲しい。