中国雲南省とラオスを鉄道旅 ①香格里拉で感じた同化政策

旅程

🇯🇵✈️香格里拉(シャングリラ)🚄麗江🚄昆明🚄中国ラオス国境🚄ルアンパバーン🚄ヴィエンチャン✈️🇯🇵

省略した乗り継ぎとかも含めると実はもっと長い旅程。

1行感想

社会主義核心価値観って素晴らしいので実現するといいよね👌 特に「自由」が。
社会主義核心価値観グッズでみんなと差をつけよう!|華村@中国
中国のプロパガンダの宣伝がすごい :: デイリーポータルZ

雲南省って?

雲南省というのは中国の内陸南西部にあたる場所。ベトナム、ラオス、ミャンマーと国境を接している辺境の地。プーアル茶の産地、普洱(プーアル)市があり、大理石の産地、大理市がある。まんまですね。歴史的には中華帝国に冊封していた大理国などがあり、元以前は中国じゃなかった。元が征服王朝であることを考えると明代まで中国じゃなかった。というところですね。先ほどあげた3カ国に加えて北にチベットが隣接していて、国際交易路だった、という地域です。

十字の左上の白い湖の部分が昆明、そこから西北に広がる範囲が雲南省

国土地理院のデジタル標高地形図(全球版)を見ればわかる通り山がちな地勢で、高原の平地に都市がある構図。移動のほとんどは高鉄なのだが、すべての経路でトンネル区間が非常に長かった。昆明付近だけトンネルが少なかったかも。

香格里拉(シャングリラ)


街自体の標高が3200mを超えてるらしく、高山病の薬をあらかじめ飲んで予防。街も標高自慢らしくあちこちに表示が。そんな旅行初めて。チベット語ではギャルタン(王の平原)で、中国語では中甸。2001年にシャングリラに改名らしいが、つまり南アルプス市(2002年)ってこと?

こういうの見ると地方空港来たなって思う

昆明空港経由でデチェン・シャングリラ空港に来たんだけど、ハブ空港から一気に地方空港に来て落差が面白かった。ライドシェアで宿に。中国の宿は智能化が進んでて、部屋に入るとカーテンが自動で閉まって枕元の端末が喋り出したりする。あとエレベーターに食事配達ロボが乗ってくる。ここは酸素供給装置があって面白い。

松賛林寺(ソンツェリン・ゴンパ)

黄色の壁より下、手前の城門までの間はほぼ廃墟

シャングリラといえばまずこの寺。ここで撮った写真を上げると100%チベット行ったの?て聞かれる。チベット仏教寺院でラサのポタラ宮ではない。郊外にあるのでシャングリラ中心からバスで移動。門前町に門があって街全体に入場規制がかかっている形だが、寺以外が廃墟すぎて驚いた。工事がめちゃくちゃ多く、廃棄された区画ばかり。飲食店や雑貨屋は入場規制の門の前にある。

シャングリラは街中、郊外、そしてこの寺含めて廃墟だらけ工事だらけの異様な街だった。特に郊外で見かける村の人気のなさ、生活感のなさは空恐ろしいものがあった。風景として家と畑はあるが、それ以外が見当たらず、違和感があった。この次の麗江に行ってシャングリラに無かったのに気づいたのが学校と、小中高ぐらいの生徒たち。就学前くらいの子は見かけるが、子供がいないのだ。

帰国してチャッピーに聞いて分かったのがチベット族に対する寄宿学校制度。
チベット文化を忘れる子どもたち 中国同化政策の苛酷な現実:朝日新聞
ニューヨークタイムズの集計によると75%の子供たちが寄宿させられているという。寄宿学校制度というのは、中共に限らず同化政策で使われがちなもので、西側諸国は過去先住民にしていた政策を謝罪(最近だとカナダが有名)している。

なお、チャッピーはシャングリラは古城が火災でかなり焼けた(2014年)し、観光バブルが弾けたから廃墟多いかもねとも言っており、廃墟が多い原因としては同化政策以外もあるっぽい。

寄宿学校ってリシェスとかで推されてて富裕層にも人気だし、低年齢から始める方が強いスポーツなどもそっちのほうが良いのだが、子供の人権と幸福を考えると基本ないだろって思うし、社会主義核心価値観の「自由」に思いっきし反してるじゃねーかという話である。

寺の話に戻ると、中は構造的には日本の寺とあまり変わらず。変わらないことが面白いんだと今気づいた。普通に知っている薬師如来やら多聞天とかいるので。顔が違うくらいでそんなオモロくないなぁと現地で見てる時は思ってた。この後ラオスに行って上座部仏教の寺に行ったのだが、そちらは全然違う。仏教のミーム的パワーの強さよ。

古城区「独克宗」

古い建物が並ぶ景観地区を古城区と呼び、地名よりもシャングリラの古城みたいな感じの捉え方をされる感じがある。中国の古城はハリボテばっかりと聞いてたが、なるほど確かにって感じだった。古さに価値を見出してない感と言いますか。

ギラギラしてる古城

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— ゆとくま (@qt-fb.bsky.social) 2026年5月9日 22:39

[シャングリラ] 火事で焼失した独克宗古城周辺を歩く | マニアック香港 & 深セン
ただ、この地域は記事にある通り、火災があったからハリボテになったという面はあるのだなと。記事中、巨大マニ車は回転しなかったとあるが、滞在中、当該マニ車はずっと回転してたので、復興したのはよかった。

巨大マニ車が山の上で回転し市街を睥睨している変な街である。夜は当然ライトアップされる。

夜中も人が回してた

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— ゆとくま (@qt-fb.bsky.social) 2026年5月9日 22:38

ミニコラム:中国の建物

コンクリで四角い建物を作り、窓と屋根の形と装飾をその地域のものにする、そういう建物が基本だった。シャングリラから麗江への高鉄で、トンネルを出たらガラリと建物が変わったので面白い!って思ったけど、基本の作り方は同じでデコレーションを変えるだけっぽい。

これは珍しく昔ながらの建て方っぽい家

百鶏寺


シャングリラにある丘「百鶏寺」に登ってきた - ヨノギ式~幸せになるゾウ
街を見下ろせるお寺。こちらの記事は6年前だが、現在はめっちゃ木が生えててびっくり。山火事の警告がめっちゃある。風で回転するマニ車とかもあってオススメ。我々は車で中腹まで行っちゃった。帰りの車を待ってる間にヤクが鈴を鳴らして車道を登ってきた時にサッと日が差してきて、神の使いみたいだった。

普達措国家公園

翌日行ったのが国家公園。園内専用バスで3箇所回ってくれるのだが、時間の関係で2箇所までで終わった。最初の小川の横を歩くトレッキングは、かなり日本の光景に近い。植物に詳しくない人にはオススメしない。そこを飛ばして2箇所めの湖以降で楽しむ方が日本から来る身としては良さげ。あまり天気が良くなかったので良い写真はないが、湖は天気が悪くても広がり感があって素敵な場所だった。ここに行くバスの中でもやはり、郊外の村の活気のなさを感じた。

ミニコラム:中国はWarm Noticeが多い


街なかでやたらWarmに警告されるのが中国。まぁこれは国立公園だが。

写真とか

映り込んだ監視カメラが実に中国らしい
トヨタの中国専売EV。結構見かけた。車は別記事にまとめるつもり
古城の門前にあったハンバーガー屋。良い感じにハマってた
ヤクミルクのラテ
ハリボテでもオシャレな宿はオシャレ
ステッカーの文言とか旅情入るよね