中国雲南省とラオスを鉄道旅②麗江の普通の中国感

旅程
香格里拉駅

香格里拉(シャングリラ)🚄麗江を高鉄で移動。1時間ちょいくらいの隣駅。線形はかなりよく直線でトンネルばかりって感じ。その割に160kmまでしか出さなくて、高鉄だよね?とはなった。スカイライナーと同じだ。なお、今回の旅程では160km以上出たことはない。中国の地下鉄でさえ160km出しているところもあるらしいのに。

復光号。和諧号じゃないんだと思った。日本とヨーロッパの良いところを混ぜてますな

トンネルを出たら雪国だった的な体験は出来て、チベット族からナシ族(中華っぽくなる)に一気に家が変わった。屋根と瓦がいかにも中華っぽいのだ。先日の記事の通り、作りは同じなのだがデコレーションが全然違うので見た目はかなり異なる。

左がチベット、右がナシの建物

ミニコラム:民族衣装コスプレ大国

中国全体でそうなのだが、古城は貸衣装屋だらけで街全体がその地域の民族衣装*1コスプレ会場になっている。コスプレしたまま近隣の観光地にも行くのが当たり前になっている。

麗江古城

泊まった宿

麗江は古城が有名な街で、古城全体が世界遺産だ。泊まった宿も古城内にある。盆地にあり水が豊富で、張り巡らされた水路と道で迷路のようになっており、美しい。天候に恵まれなかったが、天気が良いと雪を被った山も古城の背景に入って映えるらしい。ピークタイムは遅めの22時で、大きめな水路沿いの道はディスコ街でキラキラ輝いており、現代と過去が共存するある意味生きた古城だ。ノスタルジーに浸りたいなら昼間か京都か奈良に行ったほうが良いみたいな。同行者は夜の街であることに興奮していた。

ピカピカ古城

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— ゆとくま (@qt-fb.bsky.social) 2026年5月13日 0:18

古城クラブ

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— ゆとくま (@qt-fb.bsky.social) 2026年5月13日 0:26

中国SFアンソロジーで都会に疲れたITエンジニアが来て幻想的な雰囲気にハマっていく短編があった(内容うろ覚え)ので、水路が張り巡らされた街であることは知ってたんだけど、かなりギラギラしていて、あんまり疲れ癒す感じじゃなくない?て気も。とはいえ路地の雰囲気はよく、変圧器なども頑張って壁に偽装しており偉いと思う。

壁に擬態する変圧器
夜の古城

廃止されて使われてない改札が古城区全体にあり、不思議な印象を残している。

木府

麗江を支配していたナシ族の族長、木氏の館である。洪武帝の書が入口に額装されてたりしており、中原の王朝の支配下にあったことがよく分かる。裏山まで行けるのだが、そこから古城を見下ろすと、木府だけ瓦の色が異なる。木氏の権力の強さが分かって面白い。ここで試飲させてくれる普洱茶がうまく、買いそびれたのがもったいなかった。このあとめちゃくちゃオシャレなカフェで飲んだ普洱茶があまりにも残念な味だったので、尚更。

木府、地方の豪族なのにこの豪華さ……とはなる
めちゃくちゃオシャレだが味は……

中国観光してみてどう?

大変な部分

中国以外の東アジア人も欧米人もほとんどいない感じだ。中国全体でそうだが観光地でも英語できる人が少なく、諸々のシステム(決済、公共交通)も異なるので苦労する。まぁ中国語できる東アジア人の場合、中国人と見分けがつかないのでもっと居たのかもなのだが……。

システムの違いを吸収する時間が必要なのだが、中国に慣れた同行者がせっかちで常に焦っており、中国のシステムに合わせ切れないのを煽ってくるのでかなりイライラした。同行者の勧めの香港SIMがたまに切れるんだが、それでイライラされるもんで……。それはともかく、インターネットも別世界で日本がかつてガラパゴスと言われたが、今となっては中国の方がガラパゴス。

安いおんぼろホテルのエレベーターにデリバリーロボットが乗り込んできたのはオッ!てなったけど、正直ガラケー全盛時代の日本の方がテクノロジー変な国としては面白いかなって感じだ。あとプロパガンダ。

ラオスとも共通するが博物館でマップがないことが多く、チケット売り場で渡されがちな日本や欧米との差を感じる。ちゃんと探せばあったかもだが同行者がやはりせっかち過ぎてすぐに順路進もうとするのでなかなかうまく見つけられなかった。

久しぶりの中国(10年ぶりくらい?)だったんだけど、トイレの状況はあまり良くなっておらず、厳しいな……となった。

良かった部分

食事は全く問題なかった。まぁ地理的に近いしね。米麺良い。ハンバーガー屋に入ったら辛めのチキンバーガー出てきてよかった。

魚と炊き込みご飯

雲南名物のキノコの火鍋は想像できる味で、知らんキノコとかあり食感の面で新鮮ではあるのだが、正直そこまで。大水車の裏にあるギラギラした、しかし老舗のレストランで食べた、魚を煮た料理とキノコの炊き込みご飯はとても美味しく、オススメだ。壁自体がLEDビジョンでクラゲが浮いており、下ではギター演奏があった気がする。

大水車のレストラン

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— ゆとくま (@qt-fb.bsky.social) 2026年5月13日 0:27

社会科目が得意で教養があるので、玄関に掲げられた書に皇帝の名前を見つけてこうやって中央の権威を元に支配してたんか〜と納得したり、共産党の長征なんとか像があったので、あー国共内戦の長征の時に雲南省も寄ったのね、とコメントしたらよく知ってんねと言われたりしました。現代に近い順でいいから中国の歴代王朝と年代を把握していると、これは明代だから比較的最近完成したんだとか分かって良いですね。

木府は道教の大きな建物がありつつ、チベット仏教の経典もあるし、私的な家の方には仏像が置かれていて、いろいろな宗教が並列していた。これが日本に混ざって伝わるわけかーという感じがあった。中国の一部だったり独立していたりさらに周りの国の影響があって……という経緯もよく分かり味がある。

帰国してから、日本人嫌われてるんじゃないの?ってよく言われたけど、まったく実感することなかった。普通に外国人には分からんかって感じで教えてくれたりして優しかった。ホテルや宿、レストランの人も親切な人ばかり。QR決済慣れてないよね〜的な感じで待ってくれたり。どちらかというと空気を読みすぎる日本人が勝手に中国人を嫌ってるて印象だな。同行者もそういうタイプだし。

我が国がシステムに人間を合わせるタイプの国に対して、中国は正反対で人間だからそうなるよねってところでは無理しておらず、自然な場所にゴミ箱がある。まぁ我が国側の方が珍しくて変な国なのだが。ゴミ箱はたくさんあるほうが良いのだが、一方でシステムに合わせ切ったときに滑らかに動く歯車になれたことに快感があるのも事実で、帰国すると歯車になって安心する自分がいる。

人間だもの感があるはずなのに自由がなく少数民族に寄宿学校制度を強要しているのは怖いですね。朝日新聞のポッドキャストで、クーデター時に殺されないためには殺そうとしてくる相手に対して人間である感を出すこと、と言っていた。つまり、システムによってようやく人は人を殺せるということ。なので、悪いシステムである中国共産党の一党独裁が終わって民主化することを祈っております。

大変な部分が多いので外国人観光客が少なく、日本人も全然おらず、エキゾチック感はすごい。漢字も読めるし顔も服装もそんな遠くないのに……!実際中国のインターネットと我々のインターネットはパラレルワールドなわけだけど、現実空間もパラレルワールド感があり、そこに良さがあるのは否定できない。

*1:なぜかチャイナドレスとかもありかなり適当

中国雲南省とラオスを鉄道旅 ①香格里拉で感じた同化政策

旅程

🇯🇵✈️香格里拉(シャングリラ)🚄麗江🚄昆明🚄中国ラオス国境🚄ルアンパバーン🚄ヴィエンチャン✈️🇯🇵

省略した乗り継ぎとかも含めると実はもっと長い旅程。

1行感想

社会主義核心価値観って素晴らしいので実現するといいよね👌 特に「自由」が。
社会主義核心価値観グッズでみんなと差をつけよう!|華村@中国
中国のプロパガンダの宣伝がすごい :: デイリーポータルZ

雲南省って?

雲南省というのは中国の内陸南西部にあたる場所。ベトナム、ラオス、ミャンマーと国境を接している辺境の地。プーアル茶の産地、普洱(プーアル)市があり、大理石の産地、大理市がある。まんまですね。歴史的には中華帝国に冊封していた大理国などがあり、元以前は中国じゃなかった。元が征服王朝であることを考えると明代まで中国じゃなかった。というところですね。先ほどあげた3カ国に加えて北にチベットが隣接していて、国際交易路だった、という地域です。

十字の左上の白い湖の部分が昆明、そこから西北に広がる範囲が雲南省

国土地理院のデジタル標高地形図(全球版)を見ればわかる通り山がちな地勢で、高原の平地に都市がある構図。移動のほとんどは高鉄なのだが、すべての経路でトンネル区間が非常に長かった。昆明付近だけトンネルが少なかったかも。

香格里拉(シャングリラ)


街自体の標高が3200mを超えてるらしく、高山病の薬をあらかじめ飲んで予防。街も標高自慢らしくあちこちに表示が。そんな旅行初めて。チベット語ではギャルタン(王の平原)で、中国語では中甸。2001年にシャングリラに改名らしいが、つまり南アルプス市(2002年)ってこと?

こういうの見ると地方空港来たなって思う

昆明空港経由でデチェン・シャングリラ空港に来たんだけど、ハブ空港から一気に地方空港に来て落差が面白かった。ライドシェアで宿に。中国の宿は智能化が進んでて、部屋に入るとカーテンが自動で閉まって枕元の端末が喋り出したりする。あとエレベーターに食事配達ロボが乗ってくる。ここは酸素供給装置があって面白い。

松賛林寺(ソンツェリン・ゴンパ)

黄色の壁より下、手前の城門までの間はほぼ廃墟

シャングリラといえばまずこの寺。ここで撮った写真を上げると100%チベット行ったの?て聞かれる。チベット仏教寺院でラサのポタラ宮ではない。郊外にあるのでシャングリラ中心からバスで移動。門前町に門があって街全体に入場規制がかかっている形だが、寺以外が廃墟すぎて驚いた。工事がめちゃくちゃ多く、廃棄された区画ばかり。飲食店や雑貨屋は入場規制の門の前にある。

シャングリラは街中、郊外、そしてこの寺含めて廃墟だらけ工事だらけの異様な街だった。特に郊外で見かける村の人気のなさ、生活感のなさは空恐ろしいものがあった。風景として家と畑はあるが、それ以外が見当たらず、違和感があった。この次の麗江に行ってシャングリラに無かったのに気づいたのが学校と、小中高ぐらいの生徒たち。就学前くらいの子は見かけるが、子供がいないのだ。

帰国してチャッピーに聞いて分かったのがチベット族に対する寄宿学校制度。
チベット文化を忘れる子どもたち 中国同化政策の苛酷な現実:朝日新聞
ニューヨークタイムズの集計によると75%の子供たちが寄宿させられているという。寄宿学校制度というのは、中共に限らず同化政策で使われがちなもので、西側諸国は過去先住民にしていた政策を謝罪(最近だとカナダが有名)している。

なお、チャッピーはシャングリラは古城が火災でかなり焼けた(2014年)し、観光バブルが弾けたから廃墟多いかもねとも言っており、廃墟が多い原因としては同化政策以外もあるっぽい。

寄宿学校ってリシェスとかで推されてて富裕層にも人気だし、低年齢から始める方が強いスポーツなどもそっちのほうが良いのだが、子供の人権と幸福を考えると基本ないだろって思うし、社会主義核心価値観の「自由」に思いっきし反してるじゃねーかという話である。

寺の話に戻ると、中は構造的には日本の寺とあまり変わらず。変わらないことが面白いんだと今気づいた。普通に知っている薬師如来やら多聞天とかいるので。顔が違うくらいでそんなオモロくないなぁと現地で見てる時は思ってた。この後ラオスに行って上座部仏教の寺に行ったのだが、そちらは全然違う。仏教のミーム的パワーの強さよ。

古城区「独克宗」

古い建物が並ぶ景観地区を古城区と呼び、地名よりもシャングリラの古城みたいな感じの捉え方をされる感じがある。中国の古城はハリボテばっかりと聞いてたが、なるほど確かにって感じだった。古さに価値を見出してない感と言いますか。

ギラギラしてる古城

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— ゆとくま (@qt-fb.bsky.social) 2026年5月9日 22:39

[シャングリラ] 火事で焼失した独克宗古城周辺を歩く | マニアック香港 & 深セン
ただ、この地域は記事にある通り、火災があったからハリボテになったという面はあるのだなと。記事中、巨大マニ車は回転しなかったとあるが、滞在中、当該マニ車はずっと回転してたので、復興したのはよかった。

巨大マニ車が山の上で回転し市街を睥睨している変な街である。夜は当然ライトアップされる。

夜中も人が回してた

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— ゆとくま (@qt-fb.bsky.social) 2026年5月9日 22:38

ミニコラム:中国の建物

コンクリで四角い建物を作り、窓と屋根の形と装飾をその地域のものにする、そういう建物が基本だった。シャングリラから麗江への高鉄で、トンネルを出たらガラリと建物が変わったので面白い!って思ったけど、基本の作り方は同じでデコレーションを変えるだけっぽい。

これは珍しく昔ながらの建て方っぽい家

百鶏寺


シャングリラにある丘「百鶏寺」に登ってきた - ヨノギ式~幸せになるゾウ
街を見下ろせるお寺。こちらの記事は6年前だが、現在はめっちゃ木が生えててびっくり。山火事の警告がめっちゃある。風で回転するマニ車とかもあってオススメ。我々は車で中腹まで行っちゃった。帰りの車を待ってる間にヤクが鈴を鳴らして車道を登ってきた時にサッと日が差してきて、神の使いみたいだった。

普達措国家公園

翌日行ったのが国家公園。園内専用バスで3箇所回ってくれるのだが、時間の関係で2箇所までで終わった。最初の小川の横を歩くトレッキングは、かなり日本の光景に近い。植物に詳しくない人にはオススメしない。そこを飛ばして2箇所めの湖以降で楽しむ方が日本から来る身としては良さげ。あまり天気が良くなかったので良い写真はないが、湖は天気が悪くても広がり感があって素敵な場所だった。ここに行くバスの中でもやはり、郊外の村の活気のなさを感じた。

ミニコラム:中国はWarm Noticeが多い


街なかでやたらWarmに警告されるのが中国。まぁこれは国立公園だが。

写真とか

映り込んだ監視カメラが実に中国らしい
トヨタの中国専売EV。結構見かけた。車は別記事にまとめるつもり
古城の門前にあったハンバーガー屋。良い感じにハマってた
ヤクミルクのラテ
ハリボテでもオシャレな宿はオシャレ
ステッカーの文言とか旅情入るよね

マジか……

負け戦が得意である。最上位の成績ではなく単位を狙う、できれば最小限の努力で。そのあたり不得意な人が同僚に来た。細い勝ち筋にリソースを割いて、単位を落としかねくなり、ウムムという感じになっていた。ラインの見極めが下手なのだが、本人はその必要性をまだ感じていないようだ。まぁ若手なので。今回の負け戦は経験のない領域なので、そこからしてストレスだったのだが、相乗効果でかなり疲れていた。

その他にも体調不良(歯痛からの鎮痛剤飲み過ぎによる胃の破壊)やバドミントンのペアとのモヤモヤx2、同人誌制作、東海陶磁器&産業旅行、会社を辞めることを見据えた社交、コンペ準備、放送大学入ろうかな検討、海外旅行の予約、近視矯正手術などを並行して行っており、バカ?の忙しさをしてたのでセルフネグレク党員らしくバチクソセルフネグレクトしていた。

ストレスコピーをすればいいんだけど、とかく外に出る気が起きず、まぁ時間が過ぎるのを待つぞとぽこあポケモンして漫画読んで待ってみたら、多少は回復してきたが、月曜にかねてからの客先MTGで劇的に回復した。

まさかの仕事熊であった。行く前は遠いしメールは上司経由だし一熊で行くので不安だし客の展示を見に行く謎の用事なので立場も不安定で最低限仕事に繋げないとしても会社に良い印象持たれるようにちょっと有益なコメント残さなきゃとか思っていたのだが、なんかやたら客に褒められリスペクトされて退出。

電車乗った時点でセロトニンを感じるレベルでやる気が出ていて、3ヶ月ぐらいなかったやつじゃんみたいな気持ちに。そのまま職場出て、やる気めっちゃあるからガーッと仕事を進めて帰ってきた。ぽこあポケモンはかなり良い気分にさせてくれるのだが、ちょっとレベルの違う良い気分のさせられ方であった。やはり基底現実のパワーはすごい。

改めて分析すると、自分が納品した物を元に客はそれを改造して自社製品に組み込むプロトに仕立てたのだが、その辺りどうやったかとか見せてくれて、あーだこーだ言えたのは面白く、根本的に自分はその改良の過程が好きらしい。その過程をして、かつその部分を褒められるというのが最上の喜び、ということなのだろう。

なかなか複雑な欲望である。めんどくさいな自分。

【後から告知?!】ZINEフェス東京2026.3.8に位置眼社として『位置眼社通信vol.1』を出してきたのでアフターノート

近視矯正しようとして検査受けたら瞳孔がどうにかする薬をもらい、仕事できないので書いてます。*1

⬛︎位置眼社 ZINEフェス東京出展のお知らせ
はにこと『位置眼社通信vol.1』を出します。300円の予定。個人のペーパーもあります〜。ゆとくま分は『箱を考える』です。

日時:明日3/8(日)12-17時
場所:東京都立産業貿易センター 台東館(浅草駅徒歩5分)
入場料:500円
位置眼社ブース:4F i-10

note.com/bookculturec...

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— ゆとくま (@qt-fb.bsky.social) 2026年3月7日 20:27

ブルスカってかなりTwitterと似た感じで貼り付けられるんですね。ずっとはにことは月1-0.5回程度ファミレスで会ってまして、でも話題がループするなぁと思ってこれでは「ダサループ」*2「駄サイクル」*3じゃないか!と思ったのと、最近仕事にプライベートに妥協のものづくりを強いられてイライラしてたので、妥協しなくていい場を作ろうと思って、エイやっとファミレスで申し込んで、今回のテーマ「アンチ上質な暮らし界隈」*4に決めて記事タイトルとゲストを決めてやり切ったて感じになります。コピー本でいいだろ!てことでA3の1枚両面印刷を追ってA4 4P。これ告知時に書くべき情報でしたが、なにぶん今調べたら16年ぶりだったので、すみません🙏

16年‥‥!寄稿を頼んだorange21(orange21 document)氏がこうツイートしていました。

ちなみに16年前は、現代美術破壊研究会の部報とゆと部報です。
kuma.hateblo.jp
kuma.hateblo.jp

遡ると2007年に出したのが最初っぽいですね。19年前……?!そしてコミケなんだ。
kuma.hateblo.jp

このはてダ「ゆうれいパジャマ」って20年選手なんですね。自分でも知らんかったわ……!コミケ→文フリ→ZINEフェスと、時代の流れと共に流れ着く場所が変わってるのオモロ。

出した感想

めっっっっっっっっっっっっっっちゃ忙しいんだけど、出したことで救われる何かがありまして、みんなも出すと良いと思います。まず普通に出来栄えに満足していて、「アンチ上質な暮らし界隈」のコンセプトは、はにこがファミレスで力説してたのを文章化してまして、それに対して自分が分析的にやった暮らし雑誌比較と、実践的対決の「マキシマム収納術」がうまいこと呼応しており、さらにゲストとして呼んだorange21さんのイリアス『ホメロス』レビューを中心に読書コーナーと関係ない記事のコーナー入れたことでバランスの良い編集が出来たと自負しております。結構怪文書書けたと思ってて、意味が通ってるけど、資本主義的価値がない感じをうまく作れたかなと。これで上質な暮らしに対する感情に整理がついたので次にいける。

「暮らし雑誌比較」で作った暮らしの雑誌チャート

ただZINEフェスでやるってのはファンキー過ぎたなと反省して、次回は秋の文フリにしようと思っています。勝手なイメージでZINEってスタイリッシュなコピー本のイメージだったんです。が、ZINEフェスに出てきているのはオフセット印刷の冊子が多く、むしろ自分たちの方が圧倒的少数派。ブース設営後に手で折ってたのて自分だけだと思う。世界観の作り込みもブースごとにかなりやってらして、基本商業出版のミニ版で、手作りのブランディングですよね。現状のZINEはブランディングの民主化だと思います。インフルエンサーの系譜だなぁと。

コピー本、概念として好きなんですよね。普通に忙しい人の味方なんだけど、なにか2次元で届けたい中身を叫ぶのに最もミニマムな型であるところがかっこよくて。

純文学論争

「純文学論争」に言及するのってすごくゼロ年代ブロゴスフィア仕草であり、はてダ仕草であると思うんですが、令和でもね、やっていきましょう。実は、平成の「純文学論争」を文フリ参加当初はあまり知らんかったのです。なんか文学がオモロくなって文フリが出来た、というざっくりした感じしか知らんかったのですが、きっかけの大塚英志氏による群像掲載の記事「不良債権としての文学」が文フリ公式サイトに載ってて、ようやく読めました。
bunfree.net

この記事、めちゃくちゃ当たっている未来予測で、実際文フリ以外の提案の形も実現してる。星海社とか。場の重要性に気づいてたのは、漫画編集者だったからというのも一因なんすね。で、初代代表の望月氏の論考を読むと、願いが成就しているのがわかる。すげー。

bunfree.net

ただ欲を言うならば、十年、二十年経ってからこの純文学論争が顧みられた時に、「この論争は非生産的なものであったが、文学フリマを生んだという事実において生産的な結果を残した」と評価されるようにしたいというのが私の願いです。

そしてこの次の2004-2005の記事はコピー誌の再録……笑 記事から文フリ参加者が、同人誌即売会に不慣れだったり、オタク差別(文学から漫画、アニメへの見下し)の時代背景が見え隠れしたりして、時代の精神が読み取れていいですね。

このあたりが、はてなグループにあったファック文芸部に繋がる話だと思う。文壇という権威に対して、文学を独占するなって言ったのが文学フリマで、ちょうどWeb2.0前夜くらいでアドエスとか使ってスマホにワイワイ言ってたころで、インターネットが下剋上の空気を持っていたわけですな。で、その影響を受けてきたのが自分。ファ文かっこよかったから。

調べ直したので整理してみると、たぶん文フリが持っていた熱が2007-10年くらいのゼロ年代後期に自分が受け取って、その熱で燻ってた火が今回燃えたって感じみたい。どうも、ゼロ年代からの熾火、ゆとくまです。結構それがorangeさんみたいな人に刺さったのは嬉しいですね。他の人もみんな、なんか作りましょう。

文フリはどうなったのか?

bunfree.net
2011年に東京流通センターに会場移した話をしていて、1000サークルまでを想定、とのこと。まだビッグサイトに行く感じはないですね。
realsound.jp
で、これが2022年。そこから4年で会場はビッグサイトに移っていき今や3500サークル?!すごすぎる。最近が一番伸びているんだ。

通販など

直接会ったことある人は売るんでお声かけください。次回、秋の文フリ東京でも在庫販売する予定なのでよろしく。後もったいないので1.5ヶ月後を目処に自分の書いた記事は、弊はてなダイアリーに再構成して載せるんで、会場で買ってくださったみなさまはそれまでにご一読して頂ければ。

*1:文字は読めるけど、手元とか狂いがちで作業しづらく、字を書くだけの作業しか出来ない

*2:ゼロ年代に流行った概念で身内で褒め合ってダサいままコンテンツが磨かれていかない現象のこと。ググっても出てこないので文言が違ったかも

*3:投稿前に読み直して突然思い出した https://dic.pixiv.net/a/%E9%A7%84%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB

*4:これについては数年くらい話していた